Cina 株式会社シーナ
「あきらめない介護」、「明るい老後」、「望まれる給食」で
高齢化社会をサポートする株式会社シーナです。
事例紹介 事例紹介
  • 2020.11.01
  • もう一度、大好きな買い物の為に・・・

  • アーチ・デイサービス 野口
  • アーチ・デイサービス野口ではアーチのトレーニングマニュアルをベースの元、ご利用者お一人お一人の目標・様態に沿った個別機能訓練を実施しております。

    その中でもご本人、ご家族共に成果を実感していただいております。

    I様は平成30年12月よりご利用頂いております。

    介護度は 要介護1、月曜日と木曜日のご利用で現在娘様と同居しています。
    パーキンソン病 脳梗塞をお持ちです。

    当初は運動に対してとても消極的で口にする言葉は「あ~しんど~」「もういいわ」「もうあっちで寝とくわ」が口癖でした。

    また、入浴に関しても「しんどい」との理由で拒否が強く入って頂けない日もありました。

    I様はとても円背がきつく歩行時はシルバーカーで小刻み歩行のため、ワタクシたちとしては、トレーニングでの筋力向上を図る為、少しでも参加していただくよう、声をかけ続けました。

    I様にはこのままだと、「脚力は徐々に落ちていき、ご自分でトイレにも行けなくなってしまったり、目標にされている【娘様との買い物】にもいけなくなってしまうかも知れないよ。その為にはまず一回でも二回でもアーチのトレーニングの中の動作を行う事によって必ず日常生活に必要な筋力を付けることができるよ」と楽しい日常生活を想像していただけるように声をかけ続けました。

    最初は「そんなんで良くならへんわ」など、否定的な発言が返ってきていましたが、少しずつトレーニングに参加していただき、声をかけ続け、いつもより足が上がっていれば「Iさんいつもより足がよく上がっていますよ!!その調子です!頑張りましょうね!」とお伝えすると少しずつ笑顔が見え始めました。

    野口では3月より新たな個別トレーニングを実施しております。

    まずは3ヶ月かけて円背姿勢改善・腕力向上にむけトレーニングを開始しました。

    実施して間もない頃の荒井様のご様子です。

    この表情から見て分かるように、笑顔もなく無表情で、前向きな姿勢ではなく意欲的に取り組まれていないことがお分かりだと思います。 

    3ヶ月が経過し動作が安定し筋力の向上が見られてきましたので、脚力向上に向けてのトレーニングに変更致しました。アーチに来るのを楽しみにされて意欲的にトレーニングに参加されているご様子のI様です。

    以前は大好きな買い物の話をさせて頂いても、『もうそんなんしんどいからどうでもいいわ』と消極的な発言ばかりでしたが、前向きにトレーニングに参加されるようになってからは「買い物に行かないとね」と笑顔で発言されるようになりました。会話され笑顔が多く見られるようになりました。 

    娘様とお話させて頂くと「取り組む姿勢が変わってトレーニングがこんなに大切なのがよく分かったわ。転倒もしなくなって私自身もお母さんの介護がほんまに楽になったのよ」とお聞きしましたので今後も筋力の維持、向上、娘様の負担を減らすことを考え週に一回の利用を週に二回の利用にご提案をさせて頂きました。娘様より「トレーニングで体力が付いてきているので是非お願いしたいわ」と言っていただけたので『今とてもトレーニングに対して意欲的に参加され、脚力も向上してきています。トレーニングを週に2回行うともっと歩行も安定してくると思います。効果も実感していただき前向きな姿勢になられていますので、これからもサポートさせて頂きます。』とお伝えしました。

    そして週に2回月曜日・木曜日のご利用になりました。

    今ではお休みされること無く来て下さり、この半年で大きく変わられました。

    その結果、目標としておりました娘様とのヤマトヤシキの買い物を実現する事が出来ました。日常は杖を使用されていますが長時間の買い物になられる為シルバーカーを使用し約2時間お買い物を楽しまれました。またご自分で洋服を数年ぶりに選んでご購入され「この洋服よ」と大変喜ばれアーチに着て見せていただきました。 

    又新たな目標として神戸の大丸で洋服を選び、購入したいと仰られトレーニングに励まれておられます。わたくしたちは常にご利用者、ご家族と向き合い目標達成に向けお一人でも多くのご利用者がこれから先の「明るい未来」を想像していただけるように一緒に歩んでまいります。それがわたくし達アーチ・デイサービス野口の想いです。この想いがアーチに求められている事で我々スタッフ一同取り組んでおります。