Cina 株式会社シーナ
「あきらめない介護」、「明るい老後」、「望まれる給食」で
高齢化社会をサポートする株式会社シーナです。
事例紹介 事例紹介
  • 2020.07.06
  • 自信を取り戻す ~ 夢に向かって ~

  • アーチ・デイサービス 加古川西
  • 人は皆、つらい境遇に立った時、諦めてしまう気持ちが働きます。

    そんな境遇を乗り越え、自信を取り戻すための努力を続けておられるご利用者をご紹介いたします。

    ご利用者 K様 昭和101120日生まれ 83

    ご本人と奥様との二人暮らし。
    息子様が2人おられ、それぞれ世帯を持っておられます。
    キーパーソンは奥様です。ご本人の職業は元JR職員です。
    性格は生真面目でこだわりが強い方です。

    <既往歴>

    令和元年5月 脳梗塞で入院
    令和元年6月 リハビリ目的で転院 

    リハビリ病院ではピックアップ歩行器使用を勧められたが、ご本人の恐怖心が強くなかなか進まず断念されました。一生車椅子生活を送る覚悟でご自宅に帰られ、その後のフォローとして令和元年11月よりアーチ・デイサービス加古川西を利用の運びとなりました。
    アーチでは当初、「半身不随の世話をして大変やな・・」と仰られる程自信をなくされた状態でした。脳梗塞後の後遺症から理解力も気分に左右され、何事にも「こんなこと無理だ!」「出来へんねん!」「この左足は動かへんねん!」と消極的で後ろ向きな言動が多くあり、トレーニングに取り組まれないこともありました。
    しかし、麻痺側の足は完全麻痺ではないので、自分で動かすことも可能である!とスタッフは見抜き、出来ることから始めるように提案しました。 

    ピックアップ歩行器の不安が強かったため、馬蹄型歩行器を勧めてみました。一度は拒否され、翌日もう一度声掛けすると自然に受け入れられ挑戦されました。

    思った以上にスムーズに歩くことが出来、このことが自信になったのか、ご自身から積極的に「これで公道を歩けるか?」と尋ねてこられるなど、気持ちの変化が見受けられるようになりました。

    次に、ハンドルの高さ調節が出来るシルバーカー、そして怖かったピックアップ歩行器にも挑戦されました。

    最初は職員が腰を持って介助していましたが、見守りで対応できる程しっかりとした歩行が出来るようになりました。皆さんから拍手をもらい、これを機にトレーニングにも熱心に取り組まれるようになりました。

    麻痺側の足の上がりがよくなり、どんどんステップアップされました。

    今では庭の手すりを片手で持って歩ける程、麻痺側にも力を入れることが出来、歩行も安定してきました。

    また、ご自宅での入浴でもご自分で衣類の着脱が出来、浴槽を自力でまたぐことが出来る等...奥様の介助の負担も軽減されているそうです。

    『 自分の足で移動できる事を信じて、頑張ります! 』

    これがアーチ来所時に掲げた目標です。

    その言葉通り、一歩一歩夢に近づいています。