Cina 株式会社シーナ
「あきらめない介護」、「明るい老後」、「望まれる給食」で
高齢化社会をサポートする株式会社シーナです。
事例紹介 事例紹介
  • 2022.11.25
  • 加古川西にAttention please

  • 第22期期首キックオフ事例紹介の優勝チームは、アーチ・デイサービス加古川西でした。
    加古川西は、事例発表をキャビンアテンダントの機内放送調で紹介をする奇策に出て、
    多くの支持を獲得しました。

    本日ご搭乗(登場)頂きます田中様は、2年前にもご紹介致しましたご利用者でございます。
    現在68歳。夫と2人暮らしで、令和元年12月に脳出血となるまでは、意欲的で活発な方でした。現在要介護4。主にご主人が介護をされています。

    右片麻痺と失語症が残っており、デイご利用時もご自身から声を発することがあまりありません。気持ちの面でも消極的で、個別トレーニングも、スタッフから「やりましょうか」と言われると、嫌そうな表情を見せる事もありました。

    アーチ半日を週2回、入浴も2回とも入っているため、出来るトレーニングが1つだけになってしまう日もあります。
    帰る前の残された時間で個別トレーニングとして、手すりでの立位・歩行訓練を、前回ご紹介させて頂いた時から継続しております。
    ですが、ただ「やっている」「これをしたら帰れる」とやっつけ仕事的な状態になってしまっているように感じ、少し方法を変更していきました。


    ①手すり歩行1本目は、いつも歩容が不安定になるため、訓練開始前に患側である「右足を動かす、上げる」と、常に患側に意識をしてもらい、座った状態で下肢の準備体操を実施し、右大腿に触れ、力の入っている箇所を説明しご本人に自覚していただいています。
                            

    ②手すりを持って立位時、ご自身の姿勢の傾きに気づかない為、姿勢を意識して保持してもらいます。

    ③焦ると健側が前に大きく出てしまう為、患側の歩幅に合わせて歩行するように意識してもらいます。

    ④必ず事前に「●回します」と、回数をお伝えし、気持ちがだらけないようにします。

    下肢だけではありません!!入浴後に、右手のマッサージと、拘縮している指を少しずつ広げていきます。
    最近は、スタッフの手を「ぎゅっ」と握ってもらうように言うと、ジワジワと力が入ってくるのが分かるようになってきました。

    以上の事を行い、手の指が柔らかくなるなど、半年で驚くほど変化が観られ、田中様も笑顔で「凄いね」と喜んで下さり、最近では個別トレーニングを「やりましょうか」と言うと、表情がやる気に変わってきました。

    ご自身からスタッフに、単語ではありますが、質問をして下さるようにもなり、スタッフ、密かに喜んでおります。

    そしてついに!ご自宅の庭から玄関にかけて住宅改修が行われました。

    今まで、部屋の窓から車いすごと室内に入れるようになっていたリフトを撤去し、玄関から手すりと3段の段差を使って室内に入ることができました。
    現在は自宅内でも車椅子ですが、今後は、訪問リハのPTさんと連携をとり、ご自身で目標を書かれているように、長い時間「歩く」ということが少しでも早く実現出来るように、私たちも田中様と様々な事に挑戦していきたいと思っております。