• 2017.03.31
  • ここが私の心の支えに

  • アーチ・デイサービス 新神戸
  • アーチ・デイサービス新神戸は、2016年9月に名称が変わりましたが、アーチ・デイサービス春日野時代を含めると今年度で16年目となりました。その歴史の中でも、アーチに対して強い愛情を持って頂けているご利用者の事例を紹介します。

    プロフィール

    昭和5年6月1日生まれ 87歳

    介護度:要介護3 既往歴:脳梗塞 糖尿病 パーキンソン病

    利用開始日:平成24年5月~

     

    今年でアーチ利用7年目となる大ベテランです。

    体験利用時の様子は、初めての運動に戸惑いながらもすべてのことが新鮮な様子であり、終始ニコニコと笑みを浮かべながら取り組まれていました。その後、即決で利用を決めてもらえ、担当CMより「大変気に入って喜んでいましたよ!」と伺い、職員一同大変喜んだことを思い出します。

     

    週二回からのご利用開始となり、利用開始当初から皆勤賞でした。当時、午前午後とも休憩されることなく全運動項目に参加されていました。そんな中、週二回のアーチでの運動だけでは物足りず、職員に「セラバンド運動を家でもやりたいから、セラバンドをもらえないか?」「セラバンド運動をするのに家の椅子ではどうもしっくりこない。この椅子はどこに売っているの?」等と話しがありました。アーチを利用されてから、自宅内でも体を動かす習慣が身につき、身体的な状況に大きな変化がみられるようになりました。その結果、翌年には要支援2から要支援1へと変更となりました。介護度が下がることは喜ばしいことではありながらも、本人にとってはアーチへ通える回数が一回減ってしまうショックの方が大きかったと、後々話しを聴かせてもらえました。

    その後、その翌年には再度要支援2と変更となり、真っ先に職員に「また、2回来られるな!」と大変嬉しそうに報告してもらえましたが、制度改正による要支援者の利用時間短縮に伴い、本人の希望は叶わず、週一回のみの利用を継続することとなりました。当時、担当CMより自費利用でもいいから週二回利用したいと希望されているとの相談を受けました。検討するも、金銭面等の負担が大きくなる為、自費利用の話は立ち消えとなりました。しかし、週一回の利用であっても、自宅内で自主的に体を動かされると同時に、職員に会えなくなった分、送迎車が自宅前を通る時間を見計らって、歩行器で散歩に出掛けられる等、アーチとの友好的な関係性は継続していきました。

     

    アーチを利用開始されてから5年が経過した頃より、パーキンソン病の症状悪化が目に見えて分かるようになってきました。ある日、本人から「歩いていける近隣の病院へ、今後定期的に受診することとなった。」と報告を受けました。今後の病気の進行や奥様の負担軽減を図る為の変更であるとのことでした。その頃、人一倍努力している本人の事を良く知る馴染みのご利用者から「どうしたんや。しっかり歩かな!」と声を掛けられ「もうあかんのや。足がおかしいのや。」と弱気な発言が聴かれるようになりました。更に、以前にアーチを利用されていた重度のパーキンソン病のご利用者の名前を出され「同じように歩けなくなってしまうんかなぁ…」「歩けなくなったらアーチに来れへんなぁ…」等と涙ながらに不安な胸中を吐露される一幕もみられました。その際、どんな状態となっても迎えに行く旨を伝えると、安堵の表情を浮かべながら「アーチに行ったら歩ける!」と前向きな発言も聴かれました。

     

    現在、症状の悪化は緩やかであるも確実に進行しています。その進行に伴い、要介護度も大きく変化し、現状は要介護3となっています。利用回数も週3回一日利用となっており、要介護度が上がることで、本人の希望である利用回数の増加希望は叶っているという結果となっています。しかし、利用当初と変わらず、アーチに対する強い愛情にも似た想いに変化はみられていません。現在も、アーチに行くことが一番の楽しみであると事ある毎に職員に伝えてもらえ、奥様からも同様の話しを伺っています。運動に対する強い意欲も継続しており、自身のペースで各種運動に参加し、励まれています。歩行状態については、一本杖を使用し職員の軽介助の下で歩行することが出来ており、現在も自身の足でしっかりと歩くことが出来ています。

     

    ここで紹介させて頂いた事例は、ほんの一例に過ぎません。現在70名近くのご利用者が「自分の足で歩き続けたい」「家族の負担を減らしたい」「住み慣れた家に住み続けたい」等の様々な想いを持ちながら、アーチを利用されています。その想いに寄り添い、何が出来るかを考え、実践していくことがアーチで働く職員の使命であると考えています。今後も、ご利用者の「喜び」を共に分かち合えるよう日々励んでいきます。