お知らせ お知らせ
  • 2016.10.01
  • 出会いから 翔月庵 ファミリーへ

  • 介護事業部
  • ご利用者との出会いは平成28年1月、入院中の病院でした。

    平成26年9月に食欲不振による栄養状態改善の為入院、じょくそうが発生し平成26年転院し治療でじょくそうが縮小してきたことでの平成28年2月退院にあたり、寝たきり状態での自宅介護は難しく翔月庵 神戸大開へ入居されることになり、担当させていただくことになりました。

    <プロフィール>・大正14年 生まれ 93歳  要介護5 女性

    <既 往 歴> ・慢性心不全・認知症・廃用症候群・神経性固体膀胱

    長期間の入院でバルーンカテーテルを留置されていることもあり、定期的な往診と訪問看護を利用することでじょくそう処置、バルーン交換・排便コントロールを行う事で病状管理を行い、生活においてはヘルパーが支援。

    入居されてからは、まず食事において好き嫌いがあり、食べたい意欲がないことが課題となりました。コミュニケーションをとりながら食べていただく工夫への取り組みとしてご飯を小さなおにぎりにして食べやすい大きさにし、少しずつ食べられるようになり、ご家族が来られた時には、お話をされるようになられてきていました。

    平成28年3月21日、予測しない出来事・・朝方の巡回時にベッドから立ち上がり数歩歩いた状態で転倒されているところを発見。ご本人は「電話をしに行こうと思った」と話される。

    受診結果は大腿部頸部骨折で入院し手術となる。

    「何年も寝たきりだったのでまさか歩くとは・・でも元気になった証拠なんでしょうね」と息子様。

    その後、病院に訪問するとご自身で足を動かされ脱臼の恐れが大いにあるとのことで固定クッションを使用されていました。病院側のお話では、ほとんど食事を召し上がらないので点滴対応している、とのことでした。4月18日に退院し翔月庵に戻られるが、食事は進まず小さなおにぎりの中におかずを入れる等しながら、少しでも多く召し上がって頂くようスタッフが順番に間隔をおいて違う声掛けをしてもメニューによっては

    「もういらん」。日常生活においてはバルーンカテーテルをご自身で抜いてしまったことも何度もあり、足も自由に動かしてしまい脱臼の恐れも大きくあり、翔月庵スタッフ皆で予防策の話し合いを行い、医師にも確認した結果、大腿部のサポーター使用を開始、それからはバルーンを外すことも激減し足を禁止角度に曲げることなく過ごせるようになりました。

    5月の外食ツアーにお連れしたときは焼肉定食を自らお茶碗を持ってお肉と一緒にご飯を食べられ同行したスタッフも驚きました。

     

    7月22日、夕食誘導の為訪問すると体が熱く検温すると39.0℃の熱発、受け応えはいつもと変わらないが訪問看護より緊急で病院受診指示で同行、肺炎で入院となる。

    1週間程度で熱は下がったもの下痢症状が続いており、食事が口からとれない・・と病院から相談があり、訪問し翔月庵での食事の工夫をお話しました。

    8月22日、その後も食事は進まない状態で退院指示の連絡を受けました。

    退院調整の為、医師、相談員、長男様と今後についての話し合い。

    医師からは常時点滴が必要なこともあり療養型病院への転院を提案されるが、翔月庵に戻ればまた食欲も戻るのではないか?との思いもあり、ご家族の意向は「翔月庵に帰したい。最後は翔月庵でと考えている」と強く希望されました。退院後の受け入れを主治医に連絡すると不可の返答、近隣の先生にご家族とお願いに伺い、看取りに向けての話も踏まえてお受入れ頂き在宅への復帰が可能になり9月9日退院となる。

    戻られた時の第一声「ようやく帰ってきたわ」と言われ息子様も安堵されていたのが

    とても印象的でした。

    それからは、スタッフの『もう一度元気になってもらいたい』・・。その一念で翔月庵オリジナルの食事提供が始まりました。すると病院での食事拒否が嘘のように自らコップや箸に手を伸ばされしっかりと召し上がられるではありませんか…。ご家族も「やはり 病院とは違うことが本人もわかっているからでしょう」と話され、とても喜ばれました。間違いなくご本人にとってのご自宅が翔月庵だったことをスタッフ全員が確信いたしました。

    その後は入院することもなく、時には訪問看護の点滴時「もうやめて」、入浴時に「誰もいれてなんて頼んでないのに・・」と言われることもありましたが・・それでも入浴後は「あ~気持ちよかったわ」と満面の笑み、そんなチャーミングなご本人。

    医師と訪問看護で医療面でのサポート・日々スタッフと会話を楽しみながら元気にお過ごしです。

     

    今後も共に時間を重ね、ご本人らしい生活の継続ができるよう支援していきます。